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曽野話法 − 砂上論法を斬る(20)

電気が無ければ民主主義も無い - 因果と相関(2)

因果関係に基づいてある事象を別の事象の結果として説明することが出来る。一方、相関関係ではこのような説明は一般に不可能である。しかし、相関関係を因果関係の如くに装うことができれば、もっともらしい説明を手軽に仕立て上げることができる。「電気が無ければ民主主義が無い」がこの類いであることは前回説明した。もうひとつ、例をあげよう。

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曽野話法 − 砂上論法を斬る(19)

電気が無ければ民主主義も無い - 因果と相関

電力会社の講演会でのウケねらいかと思っていたが、「電気の無い国には民主主義は無い」とあちこちで発言していることが分かった。私的のみならず公的な場も含まれており、どうやら大真面目らしい。そこでこちらも真面目に検討して見よう。

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曽野話法 − 砂上論法を斬る(18)

後出し(2)

対立する2つの主張を並べた時、後に出した方が強く印象に残ることを述べた。このテクニックを使うと主張の対立するA氏とB氏に対して、根拠らしい根拠がなくとも、A氏を優位に立たせることが出来る。B氏の一連の主張をぶつ切りにした上で、それぞれにA氏の反論をつけて再構成するのだ。曽野綾子氏はこのテクニックを『ある神話の背景』で使い、自決命令を出したとされる赤松氏に肩入れした。

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曽野話法 − 砂上論法を斬る(17)

後出し

本連載には、話法と論法の2つのキーワードがある。両者は一体不可分といっても良いのだが、強いて言えば、話法には全体的な構成、論法には局所的な展開という意味を持たせている。これまでで曽野話法を概ね紹介し終ったので、これから論法に焦点をあてることにする。論法と言えばいわゆる詭弁テクニックが想起されるが、曽野オリジナルはないものの、彼女なりの工夫がある。まず、「後出し」から始めよう。

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曽野話法 − 砂上論法を斬る(16)

神のみぞ知る、故に私はかく述べる (2)

神のみぞ知るものに他人の心中がある。曽野話法を使えば、窮地に陥った人を「ああ見えても心の中では」と救い出すことができる。

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Author:さんげつ
技術系の某役所を退職後、あり余る時間を使い、妄説探索の旅へ。理系老人の怪刀乱魔。

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